箱根ポーラ美術館

箱根の山が紅葉で彩られる11月、ポーラ美術館を訪ねました。

 

小田原から登山電車、ケーブルカー、ロープウェイと乗り継いで芦ノ湖遊覧も楽しみました。雨は降らなかったものの、どんよりとした空は霧が立ち込め初冠雪の富士山を望むことはできず残念でした。


 

強羅から登山バスに揺られ約20分。

 

 

こもれび坂を抜けると

ポーラ美術館です。


箱根の緑豊かな大自然の中に点在する美術館のひとつです。

 


森の緑、空の青、射し込む陽の光の演出等、自然との調和を感じながらアート鑑賞が楽しめると云う「箱根の自然と美術の共生」をコンセプトに誕生した美術館です。勾配屋根(天井)そして、壁は総ガラス張り。吹き抜けの大空間に自然光がたっぷりと降り注ぐ造りです。まさに自然の中に佇んでアートを鑑賞しているという感じでした。


1F(メインフロアー)から入館、B1(展示室)、B2(展示室)へ進んでいきます。フロアーのあちこちに内外の有名な彫刻家の彫像がさりげなく置かれいます。


○ 企画展 …『 紙片の宇宙 』【 2014.9.21 ~ 2015.3.29 】

   シャガール、マティス、ミロ、ダリの挿絵本

   めくるめく「絵画」と「書物」の出会いー

さまざまな技法を活かした版画による挿絵本の作品をー挙公開し、その芸術を紹介する展覧会でした。

各画家ごとに第1章から第8章で構成され、物語、詩、言葉の断片が

響き合いながら、無数の紙片となって、まるで煌めく星のようにイメージの世界(宇宙)へ広がってゆくようです。

身近に絵画と向き合える作品として。挿絵を書物として制作に取り組んだ足跡を鑑賞しました。

 

○ 常設展 …『 日本の洋画と西洋絵画 』

 黒田清輝 (野辺)

 岸田劉生 (麗子坐像) 

 佐伯祐三 (アントレドリュードシャトー)

 梅原龍三郎 (裸婦結髪)

 安井曾太郎 (中国風景)

 クロード・モネ (睡蓮の池)他

 ピエール・オーギュスト・ルノワール (水浴の女)他

 パブロ・ピカソ (海辺の母子像)他

 モーリス・ユトリロ (シャップ通り)

 アメデオ・モディリアーニ (ルニア・チェホフスカの肖像)

 マルク・シャガール (町の上で、ヴィテブスク)

 

上記以外にも、19世紀~20世紀を代表する世界的に有名な画家の絵画が展示されていました。

 

常設展では今回はじめて鑑賞した絵画もあり、芸術の秋にふさわしいひとときでした。夕刻5時に美術館の外に出ますと、日はどっぷりと暮れて肌寒い位でした。